ども、今日も元気に投資しているたぬきちです。
本日はバフェット流の株式投資本「千年投資の公理」を読みましたので、その感想やら書評やらをまとめたいと思います。
本書は主にバフェット流バリュー投資の重要な概念である「経済的な堀」を中心に書かれています。
経済的な堀を持つ企業を見つけ出し、それを割安な価格で購入できれば、高い確率で投資に勝つことが可能です。
「経済的な堀」がなによりも重要
構造的な優位性のある「経済的な堀」をもつ事業であれば、経営者がダメでも儲かります。
しかしながら、経営者がいくら優秀でも、堀のない企業では大きく稼ぐことは困難です。
そのため、安定的に大きく稼ぎつづけられる企業として「経済的な堀」をもっていることは絶対条件といえます。
経済的な堀として該当するものに次のものがあります。
・高い乗り換えコスト
・ネットワーク経済
・低コスト生産
・無形資産
無形資産はブランド価値なども含まれますが、ブランドに関しての注意事項として、他社よりも高い価格に値上げしたとしてもユーザーが受け入れてくれるほどのブランド力がないと意味がないということです。
知名度がただあるだけでは、経済的な堀としてはあまり意味のないものになってしまいます。
「堀」をもつ企業を見つけるためのプロセス
上記のような経済的な堀を持つ会社を見つけるためのプロセスは大まかに3ステップあります。
・ステップ1:過去に堅調なROEを示している(複数年ROEが20%以上など)
・ステップ2:上記の経済的な堀の優位性が一つ以上あるか
・ステップ3:競争上の優位性はどのくらい強力か。それは長期間持続するか。
まず、ROEを見ることで、経済的な堀のある企業をある程度フィルターできます。
とくに長期で安定的に高いROEをだしていることが重要です。
そして、そのようなROEを長年出し続けられる理由として「経済的な堀」に該当するものがあるかを確認します。
そのような堀がどの程度持続しそうかを判断することも重要ですね。
ディスカウントキャッシュフロー法で割安なタイミングで買う
経済的な堀のある企業を見つけたら、その会社の株を「割安な」価格で買うことが重要と説いています。
いくら素晴らしい堀をもつ企業でも、高い価格で買ってしまったら損をする可能性が高くなります。
その割安かを推定する方法としてディスカウントキャッシュフロー法(DCF法)を薦めています。
DCF法とは企業が生み出すフリーキャッシュフローの期待値を加重平均資本コスト(WACC)で割り引いた現在価値のことです。
このDCF法を用いて、独自の仮定をおきながら算出した株価よりも下回った価格で買えばいいわけです。
勝率は確実に上がる
本書の手法に則って投資を行えば、必ず勝率は上がるといえます。
たぬきちも「経済的な堀」に注意を払いながらパフォーマンスを上げていきたいと思います。