「究極のホワイト企業」「日本一休みが多い会社」「創業以来赤字なし」など多くの呼び名を持つユニークな経営をしている企業「未来工業」の創業者山田昭男氏の著書「稼ぎたければ、働くな。」を読んだのでその書評と感想を。
日本にはざっと六百万の会社がある。そのうち、一年間で四千万円以上儲かっている会社は、全体の三%だ。
なんとまあ、残りの九十七%は、たった四千万ぽっちさえ儲けていないことになるではないか。
この言葉の通り、全体の3%の会社しか4000万円以上儲けられていません。(逆に言えば日本に存在する18万社は4000万円以上儲けられているので、それはそれで十分大きい気もしますが)
ホウレンソウに始まる、ビジネス上には様々な常識が存在し、それに則ってビジネスを行なっているわけですが、それで全体の3%の会社しか儲かっていません。
だったらそんな常識を捨て去り、その逆をやったほうが差別化になるという考えから出発し、常識にとらわれない独自の経営について解説されています。
最重要は「自分の頭で考える」こと
安売りせずにプラスαの付加価値を提供して差別化するためには、
自分の頭で考えることが重要だと一貫して述べられています。
その中で以下に参考になった言葉を上げていきます。
世の中の九十七%と同じ働きをしていたのでは、いつまでたってもうまくいかない。 ならば、その方法の真逆をとことんやってみるまでだ。
今まで思うように稼げなかった人間は、働き方を変える(差別化する)ことで、稼ぐ人間になれる。
すべては今持っているちっぽけな「常識」を捨てることから始まる
働かない人ほどよく考える
差別化とは常に考えること
ホウレンソウは一切禁止する
出戻り社員こそが会社の宝
ゼロ%のリスクより百%の失敗を誇れ
信じるところにダメ社員は生まれない
安く買いたければ高い値段を言いなさい
営業を三割にすれば不況に強くなる
小さな会社や一個人が、力のある相手とまともに渡り合おうと思ったら、先手を取るのがいちばんだ。 未来工業ではホウレンソウは禁止だ。理由は簡単、いちいち上の指示や判断を仰いでいると、自分の頭で考えなくなるからだ
失敗したということは、果敢に挑戦した証拠だ。だから大いにほめてやるべきだ
人はオープンにされると、かえって泥棒できなくなるものなのだ
人は信頼されるからこそ一生懸命それに応えようとする
してほしいことと反対のことを言ったほうが、相手はその通りしにくくなる、これは人間の心理すべてに通じる法則だ
商売は安売りをしてはいけない。常に、どうすれば値上げできるか、アイデアを出し続けることが大事なのだ。
常識にとらわれ続けていたら平凡な成果しか上げられない可能性が高い。
それならその逆をいき、可能な限り働かずに稼ぐ方法を考え続けてみてはいかがでしょうか。
- 作者: 山田昭男
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2012/11/05
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