待ちに待った進撃の巨人13巻を読んだのでその感想と、ネタバレ注意な書評を。
前回、「座標」という力を使ったエレン、巨人側についたユミルたちのその後が気になっていた。
しかし、今回はそれらの真相にはあまり触れらなかった。
だが、新しい展開として、エレンとクリスタを狙う「憲兵団」VS「調査兵団」という構図が浮き彫りになっていった。
王政側の憲兵団がエレンとクリスタを狙うということは、王政も「巨人側」という可能性もある。
しかし、それなら、なぜ今までの状態があったのかが謎になる。
王政は巨人を操れる力を隠しもっていたが、それを使わなかった。
これが事実であることはほとんど間違いないように思える。
なぜその力を使わなかったのかというと、その力を使うように市民に誘導される恐れがあり、 それを行うと、「猿側」を怒らせて王側が駆逐される恐れがあったためではないだろうか。
王政と猿が、ほぼ「冷戦」状態として、今までの100年があったと考えるのが妥当ではないだろうか。
そう考えると、ライナーたちは、王政の情報を得るために送り込まれた「猿側のスパイ」といえる。
スパイを送り込む必要があるということは、王政側に猿側を駆逐できる秘策・兵器がある可能性がある。
しかし、王政側がそれを使わなかったのは、失敗すれば自分たちが駆逐されるリスクがあったからだろう。
猿側がその冷戦状態を破ったことで、王政、市民、調査兵団、猿&巨人という陣営に分かれ、 各者の各々の戦略が繰り広げられているようにも見える。
14巻が待ち遠しい。
ほらあなより愛をこめて<?br> たぬきち
DVD付き 進撃の巨人 (13)限定版 (講談社キャラクターズA)posted with amazlet at 14.04.10諫山 創
講談社 (2014-04-09)