投資家たぬきちのブログ

都心から鎌倉移住した兼業投資家サーファー。株式投資からFXメインとなり目標10億を目指す日々を綴ったブログ。

書評要約「リクルートのDNA起業家精神とは何か」まとめ。

江副浩正氏の著書「リクルートのDNA起業家精神とは何か」を読んだのでその書評と要約をまとめたい。

本書は、リクルートを創業するに至った経緯から、その発展のプロセスを通して、独自の社内文化が形成されていく様を綴ったものである。

中盤で日本を代表する様々な起業家・経営者との接点や、その感想・分析などを載せていて参考になった。

リクルートの素晴らしいところとして一番に思うのは、

「社員皆経営者主義」

社員全てが経営者として、裁量と責任を与えられるとともに成果を追求させられる。

「商売」が学べる点で起業を目指すにあたって有用な会社であると感じた。

元々、江副氏は「自由』と「金」を失うのが嫌だったために、今で言うフリーランス的な道に進んだことが起業のきっかけとなっている。

一流大学を卒業し、フリーというのは、現在よりも強い「レール社会」の当時としては、非常に心理的なハードルが高いように思う。

とりあえず、大企業に就職したりするものだと思うが、学生当時から多額のアルバイト代をもらうことができたのが、江副氏の幸運であったところだろう。

取引上の必要に迫れて会社を「株式会社の作り方」という本を見ながら設立したというエピソードは、起業というものに対する意識を変えさせてくれる。

これは「会社を設立する」ことが目的ではなく、「事業を持続的に発展させる」ことが真の目的であることを物語っている。

最近の「起業家?」は「会社を設立する」ことが目的化している傾向があるが、それでは成功する可能性が低いのは当たり前だろう。

既に稼げる「事業」を先に構築することが会社を作る自然な流れのように感じたのが本書での収穫である。

ほらあなより愛をこめて
たぬきち

リクルートのDNA 起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)
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