アマゾンでセールをしていたときに買っていた鈴木健介著『カッコ悪く起業した人が成功する』を読んだのでその書評をまとめたい。
結論としては
レベルの低さを感じたが、現実味があってタメになる部分もある。
「レベルの低さ」と書いたが、これは名著「リーン・スタートアップ」を読んだ後だったため、そのように強く感じたのだろうと思う。 科学的に考えぬかれたバイブル的手法と、具体的すぎる実体験から得られた教訓を比べたら、そりゃあレベルが低いだろう。
著者は業種・分野にとらわれず、柔軟性があると感じる。 しかし起業という観点からいうと、知識があまりなく、行き当たりばったり感を漂わせている。
自分なりに編み出した起業術を「やってはいけないこと」と「やるべきこと」に分けて記述している点は参考になるが、総じて「当たり前やん」ってことが書いてある。
とにかく売上あげて、会社が存続し、大きくなればイイ的な自己利益追求の資本主義すぎるところも正直好感はもてない。
DeNAの南波さんのように社会貢献としての「理念なき会社」を作るような感覚だ。
批判的なことを書いているが、内容的には読んで損はない。
リアリティのある実体験と、失敗から得たことを包み隠さず書いている良書である。
流石に、「リーン・スタートアップ」を読んだ後だったため、「レベルの低さ」を感じずにいられなかったのだ。
ほらあなより愛をこめて たぬきち
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