ども、今日も元気に仮想通貨投資なたぬきちです。
前々から読みたいと思っていた、評価の高い「アフタービットコイン」という本を読んでみたのでその感想やら書評を。
著者の方には大変申し訳ないけれど、正直、期待はずれでした・・・
ビットコイン批判かつブロックチェーン技術賞賛のとてもありがちな内容
アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者posted with amazlet at 18.01.08中島 真志
新潮社
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内容としては簡単に述べると、ビットコインには価値がなくなるかもしれないが、ブロックチェーン技術自体には非常に将来性があるよという話です。
さまざまな観点から網羅的にビットコインとブロックチェーン技術についてうまくまとめている点は素晴らしかったです。
しかし、ありがちなビットコイン批判になっていることと、ブロックチェーン技術に価値があるという当たり前のことしか書かれていません。
ちょっと意見が偏ってます
基本的にビットコイン批判の立場で書かれているため、情報の見方とかが偏ってます。
よくあるエリート記事や、お固い職業の方の論述になっちゃってますね。
ロジカルに考えてはいるのですが、データの解釈が間違っているのと、イノベーションへのセンスが感じ取れなかったです。
ちゃんとデータを追って、深く考えましょう
上位1%未満の人が全体の9割のビットコインを保有しているというデータを引き合いに出して、少数の人が大量のビットコインを保有しているとしてますが、解釈が間違ってます。
それはアドレスの話であって、ユニークな人数の話ではないです。
取引所のアドレスに大量の仮想通貨が保有されているという事実を見逃しています。
大体ビットコインウォレットのユーザーが10万人に過ぎないとしていますがそんなわけないです。
(もちろんウォレットと取引は異なりますが、この文章の流れの中で出すのは違和感)
日本国内だけで100万人のユーザーがいるわけですから。
統計データをもってくるのは良いのですが、解釈を間違うと非常に危険ないい例ですね。
既に情報が古い・・・
取引のほとんどが中国に集中しているとされていますが、これは皆さんご存知のとおり、今は日本が一番になっています。
これから欧州や米国が本気出してくると思いますので、どんどん状況が変わっていくことでしょう。
やはり仮想通貨のようなイノベーティブな対象は、情報の陳腐化が激しいですね。
リップルなど国際送金に関する部分は一読の価値あり
リップルなどの国際送金については非常によくまとまっていました。
これは一読の価値アリです。
しかしながら、既に詳しい方にとっては既知の情報が多いのも事実。
読んで価値のない本ではないので、仮想通貨に興味のある方はデータの点に注意しながら読んでみてはいかがでしょうか?
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