ども、たぬきちです。
百田尚樹の小説を須本壮一が作画した傑作漫画「海賊とよばれた男」を読みました。
実際に存在した人物「出光佐三」をモデルとしたストーリーです。
不器用ながらも芯の通ったビジネスによって戦後の日本を陰ながら支えた男。
その話を漫画にして面白くないわけがない。
これは全巻一気買いの価値ありです。
海賊とよばれた男(1) (イブニングコミックス)posted with amazlet at 16.05.15講談社 (2014-06-23)
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数々飛び出す名言
道徳的・倫理的も素晴らしい精神を持っているビジネスマンを描いた作品だけあり、数々の名言が飛び出します。
中間搾取のない、大域小売業の時代がくる
学生時代の言葉。
常識にとらわれずに、物事の本質をつかみ、長期的大局的視点を持つ非凡な才能を見せています。
君たち、店員を何と思っておるのか。店員と会社はひとつだ。家計が苦しいからと、家族を追い出すようなことができるか!
リストラを勧める従業員への言葉。
社員のことを無下にしない、器の大きな人間性があわれている言葉です。
会社がいよいよ駄目になったら、みんなと一緒に乞食をするまでだ。
自分の利益など度外視でいる言葉。
人は黄金の奴隷になってはいけない。
商人ながら、決してカネの奴隷にならないという思いを宣言している言葉。
しかしながら、カネの重要性を軽んじているわけではなく、カネを目的とするのではなく、事業本位でいることを示しています。
どんな苦境でも正しい道を選ぶ強さ
物語が始まる戦後だけではなく、会社の存続を賭けた数々の苦難に幾度なく遭遇します。
その中でも、従業員を切らず、利益を追求せず、未来を予測した投資や、社会・人間として正しい道を選択する強さが描かれています。
近年多発している企業の不正の原因は、低俗な精神面にあるのではないかと感じてしまします。
単なる金儲けではなく、綺麗で真っ直ぐな心で、社会の未来に役立つ仕事をしてほしいものです。
海賊とよばれた男 上・下巻セット (講談社文庫)posted with amazlet at 16.05.15百田 尚樹
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