不格好経営を読んでみたので感想。
南場さんは今まで東大卒だと勘違いしていたが、津田塾大だそう。
実力的に東大でもおかしくなさそうだが。
卒業後にマッキンゼーに入り、コンサルタントをし、 順調なキャリアを歩んでから起業しているのが特徴的。
起業時に、経営陣で5000万用意し、リクルート・ソネットからもそれぞれ5000万資金調達 している時点で、学生の起業とは明らかに別格である。
さらに、優秀な人材も引き連れることができているため、ものすごく恵まれている。 それは本人の実力があってのことだろう。
最近読んだユーグレナも学生としては恵まれていたが、やはり次元が違う。 (ユーグレナの記事:http://hiroppy.hateblo.jp/entry/2013/07/14/172707) それゆえ、ベンチャー起業物語としては面白みに欠け、リアリティがない。 これを参考に起業する一般の方はほとんど参考にならないのではないだろうか。 (マッキンゼー等、順調なキャリアを積んでいる人以外)
個人的に最も共感できないのは、自己の欲求のみを追求し起業している点。 起業した理由があくまで個人的な理由であり、集まった他の人はどのような情熱を 持って仕事していたのか不思議に思う。
おそらく、「起業」と「成功」ということを追い求めていたのだろう。
本書が参考になる点として
コンサルタントと実際に経営するのは違う
という点。
つまり
知っているのと、実際に行うのは違う
ということだ。
そもそもコンサルタントと経営者に必要な能力は違う。
だからこそ、経営者はコンサルタントを雇うのである。
本書は起業の流れ、失敗の追体験という意味で
読むのをオススメしたい。
理念のない起業(企業)の例として。
(辛口な意見となり申し訳ないが、あくまで個人としての感想である)