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投資家たぬきちのブログ

地方×都会のデュアルライフとシンプルライフを実践する、兼業投資家のたぬきちだよ

書評「七つの会議」池井戸潤 - 名言ネタバレ

ども、たぬきちです、

「下町ロケット」などで有名な池井戸潤「七つの会議」を読みましたので、その感想だったり名言を。
※ネタバレ注意

社内の不正に立ち向かう小説。
組織の闇は深いことを実感する犯罪小説でした。

七つの会議 (集英社文庫)
池井戸 潤
集英社 (2016-02-19)
売り上げランキング: 31

あらすじ

八つの短編が、それぞれ独立して一つの物語を作り上げる。
多様な人物の視点から描かれている小説です。

内容は、社内の不正に気づいたサラリーマンが、それぞれ選択をして、事態に巻き込まれていく作品です。

日本の悪しき組織文化を痛烈に批判している

会社にぶら下がらざるを得なくなったサラリーマンが、保身のために不正に手を染めていく様が非常にリアルです。
このように不祥事が起きるということを実感をもって体験することができます。

個人的には、不正をしてまで、目標達成を目指したり、実績を作ったり、お金を稼いだりはしたいとは全く思いませんが・・・

「身の丈」の企業犯罪

この小説は決して派手さはないが、その分、実際に起こりうるようなリアルさがあります。
小賢しい社内倫理を振りかざす隠蔽者と、それに真面目に反抗する一サラリーマン。
内部告発が必ずしも、告発者を幸せにしない事実と、それでも告発しない人の醜さを炙りだしています。

八角さんカッコイイ

出世などを完全に放棄した万年係長の八角。
以前はエース級の活躍でしたが、不正に対抗しようとして上司に干されるという目にあったことでそのような状況になっています。
その八角さんが、再度不正を目撃し、その真実を明らかにするために再び立ち上がります。
「スジを通す」ことで遠回りの人生の八角さんですが、そっちのほうが幸せでカッコよく感じました。

名言

それでは、名言を。

虚栄の繁栄か、真実の清貧か―。
強度偽装に気づいたとき、八角が選んだのは後者だった。
後悔はしていない。
どんな道にも、将来を開く扉はきっとあるはずだ。

これは最後の場面。
「虚栄の繁栄か、真実の清貧か」が突き刺さりますね。

仕事っちゅうのは、金儲けじゃない。人の助けになることじゃ。

大企業にいった息子に、小さな会社の経営者の父親の言葉。
自分のこの言葉をちゃんといえるような親になっていたいと思いました。

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