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自由人たぬきちのブログ

地方×都会のデュアルライフとシンプルライフを実践する、兼業投資家のたぬきちだよ

書評「HARD THINGS(ハードシングス)」起業の困難と恐怖をリアルに描く

書評 要約

ベン・ホロヴィッツ著の「HARD THINGS(ハードシングス)」をtsutayaスタバで一気読みしたので書評と感想を書きます。

シリコンバレーで一番注目されるベンチャーキャピタル(VC)、アンドリーセン・ホロウィッツ
このVCをマーク・アンドリーセンと共同創業した著者。

著者自身の起業の過程では数多くの困難(ドットコムバブル崩壊、資金ショート、IPO、3度のレイオフ)があり、その経験をリアルに綴った書籍です。

起業から成長、売却までの幾度となる苦境の真実を克明に示した起業本。

起業時のイメージや経験の追体験ができる、起業家・経営者であれば一度読んでおいてタメになる本といえます。

序盤のストーリーは引き込まれ一気に読みましたが、
その後のアドバイスなどは既に共有されている情報が多く正直、退屈でした。

ストーリー部分の、目の前が真っ暗になる感覚などは生々しく語られており、 そのような経験をしたことがある方ならよく分かる恐怖などではないでしょうか。
しかし、そのような度重なる困難(HARDTHINGS)にも負けず、もがきながら乗り越えていく姿には、
勇気を与えられます

印象に残った言葉

本当に難しいのは、大きく大胆な目標を設定することではない。
本当に難しいのは、大きな目標を達成しそこなったときに社員をレイオフ(解雇)することだ。
本当に難しいのは、優秀な人々を採用することではない。
本当に難しいのは、その優秀な人々が既得権にあぐらをかいて、不当な要求をし始めたときに対処することだ。
本当に難しいのは、会社の組織をデザインすることではない。
本当に難しいのは、そうして組織をデザインした会社で人々を意思疎通させることだ。
本当に難しいのは、大きく夢見ることではない。その夢が悪夢に変わり、冷や汗を流しながら深夜に目覚めることが本当につらいのだ。

また、正しい野心と間違った野心の部分は、会社を優先するか、個人目標を優先するかで是非はないように思いました。
会社に賭けたい人やそれしか生きる術がない人は会社のために生きればよいと思いますし、
個人的に成すべきことがあり、その選択肢の一つとして会社を利用している人は、個人の夢を優先でよいと思います。

マネジメント面で参考になったのは「小言のサンドイッチ」
既に既知のテクニックですが、改めて考えると効果的だと思いました。

総評

帯に豪華な人々によるコメントが書かれており、さも素晴らしい本のように思ってましたが、
期待値が高すぎた分、少々退屈なところが目立った印象です。
しかし、内容は貴重な経験を綴ったものですので、読んで損はない本だと思います。

HARD THINGS
ベン・ホロウィッツ
日経BP社
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