今日はトマス・ア・ケンピスのこの言葉
「大いなる安らぎの心は、賞賛も中傷も気にしない人間のものである。」
を考えてみたい。
「安らぎ」は自己の内面的な幸福感からもたされるものである。
そのため、安らぎを得るためには自己の内面に集中することが重要となる。
もちろん、環境的な要因によって、安らぎを感じることもあるだろうが、それは環境の心地よさが最終的に自己の内面の幸福感を気づかせるためだと考える。
つまり、どんな外的要因も自己の内面を通ってから「安らぎ」という感覚をもたらすということである。
逆に考えれば、外的要因がマイナスのものであるほど、自己の内面の安らぎを感じづらくなる。
賞賛も中傷も、自己の内面に刺激を与えてくる。
その刺激に反動して、「湖面」のような自己の内面が波打つことにより、精神が不安定になる。
そのような状態、つまり「内面という湖面が揺れている状態」では真の安らぎを感じることはできない。
そのため、外的な刺激を「スルー」する力があれば、どんな時でも自己の内面という湖面を揺らすことなく、安らぎを感じることができる。
安らぎを得るために、「スルーする」能力を身につけてみてはどうだろうか。
ほらあなより愛をこめて たぬきち
ぜんぜん気にしない技術posted with amazlet at 14.03.14家入 一真 森田 正康
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
売り上げランキング: 10,804