この世でいちばん大事な「カネ」の話 漫画家、西原理恵子著の『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を読んだのでその感想を書きたい。
本書の内容を要約しまとめると、
「貧しい」ということは、「自由」を失うということ。
現実的に道を切り開くには「考える力」が重要。
「稼ぐ力」をなめてはならない。
自由のためには金がいる。
といったところだろう。
本書は、著者の実体験を元に「カネ」ついての考え方をリアリティを持って語られたものだ。
とくに「貧しい」ということについて、それがどれだけ恐ろしいことかということを、地元のヤンキーやギャルの顛末、父親の自殺、自分自身の極貧一人暮らし生活を用いて赤裸々に語られている。
田舎育ちのたぬきちにとっては、地元のヤンキーの話について共感するとともに、「貧しさ」がどういうことかということについて改めて確認することができた。
「カネ」について、今まで深く考えたことがない人こそ読む価値のある本だともいえる。
貧しいということの本当の意味。怖さ。
それを乗り越えるためには、「自分の頭」で「考える」ことが重要なのだ。
そして「自分の力で稼ぐ力」を身につけることによって、自由を手に入れることができる。
本書は、「自由に生きていく」ための現実的なアプローチを具体例をもって実感しながら学べる良書である。
ほらあなより愛をこめて たぬきち
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)posted with amazlet at 14.02.14KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01)
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