2次元の人には3次元のことが理解できない。
これは漫画(マンガ)宇宙兄弟のJAXA3次試験で出てくる概念である。
難波六太(ムッタ)がJAXA3次試験を受験中に、
閉鎖空間における課題で、宇宙事業を経済的・社会的な側面(主に生産性・効率性)から批判するTVコメンテイターへの 抗議文を作成する中で思いついた言葉である。
なぜ人間は宇宙へいくのか-野口聡一さんが子供時代のムッタに話す場面がある。
それは要約すると、「今までになかった新しい次元(ここでは宇宙)から物事を考えることによって、 今までにない問題解決手段を思いつくことができる」ということを1次元アリ、2次元アリ、3次元アリという例を用いて 説明している。
そこで、2次元にとらわれているコメンテイターに、宇宙という新しい次元の魅力を伝えても伝わらないのではないか、 ということをムッタは考え、あえて「抗議文を出さない」という答えをだす。
この話で、学べることが2点ある。
1.「抗議文を作成しろ」という課題に対し「抗議文を出さない」という答えを出す「逆転の発想」
ただ逆転の答えを出すだけでなく、納得性の高い理由があることで、 その答えの正当性が際立つとともに、非常に印象に残りやすくなる。 これは現実に問題にも活用することで、今までにない解決方法を生み出すきっかけになるだろう。
2.特定の次元に捉われている人に何をいっても無駄な可能性が高いため、早めに損切りする。
低次元、つまり、自分の考えがある特定の分野などに固定されている人は、いわば器が小さい。 そのような人は、特定の分野での優位性を確立しているが、一歩その「コンフォートゾーン」から飛び出ると、 ひよっこの可能性が高いのである。そのために、リスクを恐れ、成功体験に固執し、大企業病ともいうべき、 コンフォートゾーンへの依存がなされる。 それはその人自身の「パラダイム」を形成してしまい、一層意見が通りにくくなってしまう。
上記は、次の世代を生き抜くために不可欠な秘訣であると考えている。
常識に捉われずに、世界を変えるような「イノベーション」を起こすために、宇宙兄弟から学んでいこう。
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