「体系 黒澤明」は東京大学名誉教授の浜野保樹教授が編集した黒澤明の文章集である。
それは、中学の作文から映画化されなかった脚本「棺桶丸の船長」まである。
映画監督を目指す方は必読の書であるといっても過言ではないだろう。
書評要約まとめと題したが、 本書のシリーズ自身がそれを成しているため、 改めてまとめる必要もないだろう。
黒澤明を伝えるには、 本自体は読まなければ意味が無い。
ただひとつ言えることは、
黒澤明を語る人間は、本書の知識くらい持っていなければ、語る資格はない。
ということだ。
映画に関係する人間ならば、黒澤明を知らなければはじまらない。
そして、黒澤明を知るためには、本書を読まなければ始まらないだろう。
ファン必見の未発表の脚本は別巻にあるので載せておく。
なお、編集者の浜野保樹教授は先日亡くなられたとのこと。 http://www.huffingtonpost.jp/ichiya-nakamura/-_73_b_4546592.html
素晴らしい作品を残していただいたことをここに深く感謝するとともに、 ご冥福をお祈り申し上げます。
ほらあなより愛をこめて たぬきち