DeNA創業メンバーの1人である渡辺雅之氏が立ち上げたeラーニングベンチャー「Quipper(クイッパー)」
オンライン教育事業を調査しているたぬきちが参考にしたい起業事例である。
Quipperの特徴は以下の通り
・ゲーミフィケーション要素を組み込んでいる(クイズ形式)
ユーザーを飽きさせずに継続的にサービスを利用させる工夫
・モバイル利用の想定
モバイル通信環境が整ってきた「今」だからこそ先行者利益を獲得できる
また、モバイル端末で「手軽に」使えること利用者拡大の誘因になっている
同社と関わっている企業はベネッセコーポレーションやKDDIなど。
「クイズ形式の学習プラットフォーム」で差別化とによるブランド確立に成功している。
まだ創業二年半であるが、既にある程度の利用者を獲得している模様。
将来的には世界1億人の利用者を目指すとのこと。
興味深いのは多国籍チームである点。
出身国10カ国以上とは凄い。
国内のベンチャーはいわゆる「仲間内」が多く、
それが大きな成長を抑制しているように思う。
ベンチャーに「真に優秀な人材」が少ないということも影響していると思われる。
大半はベンチャーに憧れをもった人か、組織で働くことが嫌な人かで、実力を持っていないうちに無理しちゃった人が多い印象を受ける。
たぬきちも基本的に組織は嫌なのだが、今はいろいろな意味で「実力」をつける意味と「ビジネスモデル考案」の時間稼ぎのためにサラリーマン修行中・・・
たぬきちプランとしては、少数精鋭のチームを維持していきたいと思っている。(いろいろな企業を見るが、どんな施策を講じても人数増による大企業病は避けられないと感じている)
その点、「Quipper」がどういう組織作りをどのように行っていくかも注目したい。
オンライン教育の未来としては、
・大学等が提供するフリーでも質の高い学習コンテンツを提供するプラットフォーム
・Quipperのような「手軽な」モバイル用の学習コンテンツ配信プラットフォーム
の二極化が進んでいくのではないだろうか。
またプラットフォームが固定的になり、小さなプラットフォームは淘汰されていくような印象をうける。
特にIT技術に特化したオンライン教育など、いきすぎた差別化のプラットフォームは利用者が集まらずすぐに廃れていく危険性が高いといえる。
ちょっと前のDeNAとGREEみたいな。
ほらあなより愛をこめて
たぬきち
NHK出版
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